イラン人の基本的な性格・特徴

西アジア

イランは、西アジア・中東のイスラム共和制国家であり、昔は、ペルシアと言われていました。
歴史上でも有名なペルシア帝国の中心地となっていた国でもあります。
世界有数の石油の産出地としても知られています。

イランは、大陸性気候のため、暑さ寒さの差が非常に激しい国です。
内陸では、ステップ気候、砂漠気候に属しているため、乾燥して暑く、夏には40度を超えるところもあるくらいに、とても厳しい環境にあります。

歴史を振り返りますと、やはり砂漠の厳しい環境がイランの人々の厳しい性格を形作ってきました。
砂漠の民の性格ですね。

経済的には、日本で言うと大阪府と同じくらいの経済規模です。
また、イランは世界有数の石油産出国で、確認されている世界石油埋蔵量の約1割を占めています。
そのため、石油価格が安定している時は、国家財政も安定していました。

そして、国民の大部分がイスラム教徒(ムスリム)であり、このことが、イラン人の性格に最も大きな影響を与えております。

ゾロアスター教やユダヤ教、キリスト教などは認められていますが、さまざまな社会的差別を受けることがあります。

また、イスラム教徒は、他の宗教に改宗することは認められておらず、改宗したことが見つかると、死刑となってしまいますから、非常に厳しいものです。

したがいまして、宗教的な自由はない国とお考えいただくと良いでしょう。
ほぼ、イスラム教一色の国であるということです。

さらには、人体切断や石打ち、未成年の死刑など、残酷、残虐な刑罰も存在している国であり、世界各国から人権上の非難を浴びることがあります。

これを見るだけでも、いかにルールが厳しい国であるかがお分かりいただけると思います。

その他、イランは、ペルシア帝国を含む長い歴史と文化を持ち、美術、音楽、建築、哲学、文学など、素晴らしい文化を残している国でもあります。

また、イランでは、レスリングとサッカーが盛んであり、人気があります。

ところで、イランは、全メディアが国家による支配を受けており、検閲を受け、許可と承認をもらわないと放送できず、情報の自由化が進んでおりません。

したがいまして、イランの若者は、真実の情報に飢えており、自然とインターネットに群がるようになりました。
しかしながら、インターネットにもイラン国家は過剰な規制と制限をかけています。
何と、私達には当たり前のGoogle、Yahoo、ツイッター、フェイスブックなどが、見ることも使うこともできないのです。
まさに、アンビリーバボーな規制状況であります。

とにかく、イラン人は、イラン国家とイスラム教により、がんじがらめに自由を規制されており、厳しいルールの中で生活しているとお考えいただくと良いでしょう。

では、イラン人は、どのような性格を持っているのでしょうか。

もちろん、人それぞれですから、一概には言えませんが、一般的なイラン人について、ここでは述べていきたいと思います。

イラン人の多くは、老人を敬い、生活も質素であり、困っている人を助けようという慈悲の心を持っています。
とても親切であり、家庭を大事にしますし、まじめで心が暖かく、優しい人が多いです。
見知らぬ人にも非常に親切ですし、フレンドリーで、歩いているだけで、たくさんのイラン人が話しかけてきます。

ただし、アメリカとは仲が悪いので、アメリカ人は嫌いなようです。
また、アジア人、特に中国人を下に見ていて、中国人を見つけると軽蔑し、馬鹿にしてきます。

でも、日本人は別格で、日本人に対しては友好的で、とても親切にしてくれます。
もし、中国人と間違われて、馬鹿にされたり笑われたり、ちょっかいを出された時は、すぐさま日本人であることを表明しましょう。
日本人と分かると、ガラリと態度が豹変します。

あと、イランという国は、日本と比較すると交通ルールがめちゃくちゃにひどいです。

交通ルールの悪さにおいては、世界で十本の指に入るでしょう。
イランの道においては、自動車も単車も自由に往来し、信号もないところが多いし、横断歩道もほとんどありません。
歩道だろうが何だろうが、単車が突っ込んできます。

したがいまして、イランに旅行に行くのなら、交通ルールの悪さは、最初から覚悟しておく必要があるでしょう。

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