パキスタン人の基本的な性格・特徴

南アジア

パキスタンは、東にインド、北東に中国、北西にアフガニスタン、西にイランと国境を接するアジアの国です。
インドの北西に位置する国とお考えいただくと覚えやすいでしょう。
首都はイスラマバードであり、面積は日本の約2倍です。
人口は、約1億9千万人ですが、現在も急激に増加し続けています。
国土の中心にインダス川が流れており、かつて、インダス文明が栄えた地でもあります。
もともとは、イギリス領であったインドから、イスラム教徒の多数地域が分離独立し、パキスタンとなりました。
したがいまして、イスラム教徒の国であるとお考えいただくと良いでしょう。

ちなみに、その時に、インドの東部にあるイスラム教徒の多数地域も分離独立しましたが、そちらは、やがて、バングラデシュとなりました。

パキスタンは、独立してから、内乱やクーデターが何度も繰り返され、政治が非常に不安定な国です。
そのため、パキスタン人は、国家に頼らず、信用せず、自分たちの力で生きていかなくてはならないと常に感じています。

また、パキスタンの気候は、中南部が砂漠気候、北部がステップ気候、北部山岳地帯が温帯夏雨気候となっています。

そして、経済的には、一人当たりのGDPが世界平均の1割を満たないと言われており、国民の半数以上が貧困層に属しています。
したがいまして、比較的、貧しい暮らしを送っている人たちが多い国と言えるかと思います。

さらには、パキスタンではイスラムやムハンマド、コーランに対する批判は禁止されており、違反した場合は大罪となり処刑されます。

イスラム教徒が他の宗教に改宗することも禁止されており、違反すると死刑になりますから、宗教の自由がない厳しい国でもあります。

したがいまして、ほぼイスラム教一色の厳しい宗教国家であるとお考えいただくと良いでしょう。

そのため、パキスタン人の性格は、イスラム教に非常に強い影響を受けて形成されております。
イスラム教を抜きにして、パキスタン人の性格を考えることはできません。

では、パキスタン人は、どのような性格を持っているのでしょうか。

もちろん、一人一人個性がありますので、一概には言えませんが、一般的にはどうなのかを述べていきたいと思います。

一般的に、パキスタン人は、人懐っこい人が多く、信仰心が厚いのですが、自己主張も強い人が多いです。
正しい意見だろうが間違った意見だろうがおかまいなしで、自分の意見を曲げません。

また、とても嘘が多く、できないことをできると言ったり、任せておけと言いながら、後でできないと言い出したり、仕事で付き合うと問題が発生することが多いです。
そして、時間も守らず、相当にルーズです。
時間に遅れても、平気な顔をしています。
しかしながら、相手のミスや失敗に対しては、異様にしつこく責め立てます。
もちろん、中には、そうではない人もいますが、基本的に、そのような傾向の人が多いということです。

パキスタン人においては、日本人と比較すると、良い人と悪い人が両極端で、その差が激しいようです。
パキスタン人の中には、とても優しくて、家族思いで友達思い、情に厚く親切な人もいます。
また、恩を受けたら必ず返すという精神を持っている人もいます。
逆に、お金のためならどんなひどいこともするというかなり悪い性格の人もいます。
また、イスラム教の影響で、どちらかと言うと、男尊女卑の傾向にあります。

したがいまして、男性が中心になって動いている国という印象があります。
一言で言いますと、「男っぽい国」でしょう。

女性は、チャドルという布をいつも頭から被っていますし、基本的に女性は労働を禁じられているので、やはり脇役という印象を受けます。

あと、やはりイスラム教の国ですから、いたるところで礼拝している姿が見られ、メッカの方角さえ分かれば、いつでもどこでも礼拝します。

ピックアップ記事

関連記事一覧