インドネシア人の基本的な性格・特徴

東南アジア

インドネシアは、1万を超える非常に多くの島からできている国です。
人口も多く、2億3千万人を超えますから、日本の約2倍くらいの人口規模になります。
首都はジャカルタですが、あの観光名所のバリ島も、インドネシアにあります。

また、赤道直下にある熱帯性気候ですので、非常に暑い南国であります。
さらには、乾季と雨季があり、乾季は過ごしやすいのですが、雨季は、大雨が降って、湿度が非常に高くなります。
そして、たくさんの火山があり、火山の噴火に脅かされた歴史と文化があります。
火山が多いのは、日本との共通点ですよね。

また、経済水準は、国全体で見ますと世界第16位で、なかなか裕福な方です。

しかしながら、一人当たりの豊かさは、世界平均の40%未満ですから、実際には、貧困層にいる人が多く、国民の半分以上が貧困な状態で生活しています。
ですので、一部を除いては、貧しい経済状態の中で暮らしていると考えるとよいでしょう。

また、インドネシアは、基本的に農業国ですので、のんびりとゆったりした自然と調和した性格が形作られてきました。

さらには、インドネシアは多民族国家であり、様々な民族と宗教、言葉が入り乱れていて、非常に複雑になっています。

スポーツとしては、サッカー、バドミントン、ボクシングなどが人気があります。

ちなみに、インドネシア人は基本的に日本が好きで、日本人に憧れと好意を持っています。
日本の文化がインドネシアでブームになっており、日本語を学ぶ人が増え、日本食やアニメなどの文化が支持されています。
ですので、日本人であるだけで、インドネシアでは、色んなところで歓迎されますし、親切にしてもらえます。

次に、心理学的に重要な点として、イスラム教徒が多数を占める国であります。
したがいまして、インドネシア人とのお付き合いには、常に、イスラム教がつきまとうということを覚えておきましょう。
ちなみに、信教の自由が認められておりますから、キリスト教やヒンドゥー教、その他の宗教を信奉している人も一部、存在します。

では、インドネシア人の性格は、どのようなものでしょうか。

もちろん、人間ですから、それぞれに個性があり、全ての人に当てはまる性格を一言で言い表すことはできません。
そのことを踏まえた上で、一般的なインドネシア人の性格を見ていくことにします。

一般的に、インドネシア人は、陽気で明るく、前向きで、非常にフレンドリーな性格であり、いつも笑っています。
ニコニコと笑顔を絶やさないのですね。
それも、作り笑いではなく、心からの笑顔であり、自然な笑顔ですから、日本人は、その笑顔を見ると、昭和初期に戻ったような、懐かしい気持ちになって癒されるのです。

また、深刻な問題が起こっても、「なんとかなるさ」と笑い飛ばしてしまいます。
そして、フレンドリーですから、誰にでも気さくに話しかけてくるし、すぐに友達になれます。
南国の開放性、オープンさが現れています。

また、とても親切で、見知らぬ人に対しても、困っていたら助けてくれます。
ただし、その反面、大雑把で、かなりいい加減であり、きちんとしていないところが多く見受けられます。

このあたりは、日本人と異なるのですが、約束は守らないし、時間も守りません。
また、ゴミをそこら中に平気で捨てます。
それに、迷信を信じ込みやすく、日本人なら決して信じないような非科学的な話を熱心に信じ込んだりします。

そして、親切で笑顔を絶やさない性格なのですが、怒り出すと一変して恐ろしい状態になります。
大声で怒鳴りますし、暴力も振るってきますし、大勢で取り囲んでリンチすることもあります。

基本的に温厚なのですが、怒りに火が付いてしまうと、爆発して手が付けられなくなりますから、注意が必要でしょう。

ところで、もう一つ、インドネシア人の習慣で、気をつけないといけないことがあります。
それは、インドネシア人においては、宗教上&衛生上の理由より、左手は汚いとされておりますから、握手や物の受け渡しは右手でおこない、決して、左手でおこなってはいけません。

インドネシア人には、トイレが終わった時、左手でお尻を拭く習慣がありますので、実際問題として不衛生です。

ですから、その左手で握手したり、大事な物を受け渡ししたら、とんでもないことになるのです。

その他、インドネシア人の性格を見ていきますと、責任感がなくて、言い訳が多いというところもあります。
また、あまり勤勉に働かない人が多いです。
もちろん、就職先が非常に少なかったり、大家族で生活しているし、農作物で溢れていて、働かなくても食べるに困らなかったりするという理由もあります。

したがいまして、日本人のような仕事の鬼や勤勉なガムシャラ人間はインドネシアにはあまり、いないのです。

そして、農業国であり、食べ物が豊富にありますから、他者と競争するという意識がほとんどありません。
食べる物に困ることはなく、飢え死にする恐怖を感じることがないからです。
このことが、インドネシア人をのんびり大らかに、いつも陽気で笑顔にさせ、「なんとかなるさ」と底抜けにポジティブで、誰にでも親切でフレンドリーにさせる大きな要因の一つとなっています。

逆に、競争ばかりの国では、どうしても深刻な顔になってしまいますし、人間不信が蔓延し、他者との壁ができて、不親切や冷淡さが現れてくるからです。

ちなみに、イスラム教徒の多いインドネシアでは、ラマダンと言って、ある特別な月だけは、日の出ている時に飲食が禁止されている人が多いです。
イスラム教徒は、宗教上の理由から、 ヒジュラ暦の第9月の一ヶ月間は、昼間は飲食できず、夜になると飲食できるのです。

また、イスラム教徒は、豚肉を食べたり、お酒を飲むことも禁じられています。
したがいまして、イスラム教徒でない人は、その習慣に一歩引いてしまったりします。

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